「同盟調整メカニズム」活用の重要性を日米共有

2016年07月28日 17:16

 河野克俊統合幕僚長とハリス米太平洋軍司令官との会談が25、26日に行われたが、統合幕僚監部は会談内容を28日までに共同発表した。「日米防衛協力の指針、特に日米共同計画の策定と日米共同運用の重要性を確認した」としている。

 両者は会談で、特に、自衛隊と米軍が平時から一体運用するために昨年11月設置した機関「同盟調整メカニズム」(ACM)の活用の重要性を共有し、自衛隊と米軍による整合のとれた円滑かつ実効性のある運用、日本の平和と安全に影響を与える、あらゆる状況への切れ目のない実効的な対処を確保することになるとの考えで一致したとしている。

 また、自衛隊と太平洋地域の米軍が情報を共有し、日米共同対処の実効性の向上に努めていくことで一致。北朝鮮の弾道ミサイルや核による脅威にも自衛隊と米軍が緊密に連携し、共同対処することを確認したとしている。

 一方、「同盟調整メカニズム」について、日本共産党は「自衛隊と米軍の『軍軍間の調整所』であり、日米の軍事一体化をさらに強化するもので、自衛隊が作戦立案・運用の両面で平時から全面的に米軍の指揮下に入ることを明確にするもの」と批判している。(編集担当:森高龍二)