民進党の岡田克也代表は10日、ケネディ駐日米国大使と会談後、記者団の質問に答え、安保法制廃止について話題にあがったのかとの記者団の問いに「集団的自衛権の行使は憲法違反であるというのは歴代総理の見解であり、今回の法制は違憲の疑いが極めて濃い。したがって、白紙に戻すことを求めている」と説明したとした。
そのうえで「昨年の法律(安保法制)が通る前の段階に戻るだけであって、それがすべてなくなるということではない。全部白紙にするような印象を与えているとすればそれは違う、日米同盟は非常に重要と考えている」と伝え、安保法制の廃止の意味は憲法が認めていない集団的自衛権の行使の部分について、これを廃止し、憲法の範囲内の法にするということを説明した旨、語った。
また、記者団から、安倍晋三総理が、民進、共産に政権を委ねていいのか。もし委ねてしまったら安保法制を廃止して日米同盟が損なわれると演説していることの感想を求められ「昨年の9月以前に戻るだけであって、安保を認めないような印象を与える極めて問題ある演説だと受け止めている」と反論した。
また「ひとつのことを勝手に拡大解釈して批判してみせるのは国民に対しても失礼だ」と重ねて反論した。(編集担当:森高龍二)