森林・林業白書でも原発災害からの復興課題明記

2012年05月07日 11:00

 政府は2011年度森林・林業白書の中で原子力災害からの復興を図るために取り組まなければならない課題として効率的・効果的な除染技術の開発など7点をあげ、継続して取り組む姿勢を示した。

 課題の第一にあげたのは東京電力福島第一原発周辺森林の放射性物質による汚染状況の把握だった。具体的対策を検討・実施するためにも早急かつ詳細に把握する必要があるとしている。

 また、放射性物質の動態に関する知見の収集や放射能汚染からの林業労働者の安全確保、木材や特用林産物への影響把握と安全確保への対応、円滑な損害賠償、森林の汚染状況の継続的測定・監視、追加的に必要な措置を講ずることなど、関係省庁が連携して長期的な除染対策に取り組む必要があると強調している。(編集担当:森高龍二)