聯合ニュースは18日、韓国南東部の釜山市にある日本総領事館前に市民団体が慰安婦を象徴する少女像の建設計画を進めており、設置の募金が日本円で190万円ほどしか集まっていないため、8月の建設を年末に先送りしたと報じた。
聯合ニュースは日本総領事館関係者の話として「韓国政府は外交使節の安全と品位の維持に協力する義務があり、少女像の設置を傍観すべきではない、と話している」と伝えている。
また市民団体が東区庁所有の日本総領事館裏門前の歩道への設置を目指しているため「設置場所に自治体の許可が下りるかどうかも問題」としたうえで「同区庁の関係者は『公共施設物ではない少女像の設置は不可能と思われるが、ひとまず国土交通部に設置の可否を問い合わせている」と報じるとともに「少女像設置は韓日間の外交摩擦に発展しかねない敏感な問題のため、同区庁は対応に頭を悩ませている」とも報じている。
一方、聯合ニュースは「18日午前6時ころ、釜山市の日本総領事館の塀の内側に積み上げられていた木材から出火しているのを警備中の警察官が発見。7分後に消し止められた。塀が黒く煤けたが、それ以外に特に被害はなかった」と報じ、警察が鑑識作業を行い、放火の可能性も含め、原因を調べているとしている。一般人が立ち入れない場所だ。
韓国では慰安婦問題での日韓合意が無効と反発している市民団体があり、和解・癒し財団設立時に理事長に向け催涙スプレーのようなものを噴射し抗議する騒動もあったという。韓国政府の的確な対応が望まれている。(編集担当:森高龍二)