スマホはシニア層にも急速に普及していることが分かった。ビデオリサーチは「Senior+/ex」(シニアプラスエクス)の最新データとSNSについてのアンケートから敬老の日にちなみ「シニアとデジタルモバイル」について分析した結果を発表した。
ここ数年急速に普及している”スマホ”。ここでは、シニア層における浸透はどのくらいかを調べた。その結果、60~64歳は2人に1人がスマホユーザーであることがわかった。また65~69歳でも3人に1人、70~74歳も4人に1人が所有していた(今年4-6月の調査時点)。昨年からの伸び率を見ると60代を中心にシニア層が伸びているという。すでに普及が進み伸びへの期待が出来ない若い世代に比べ、シニアはまだまだ普及の余地を残しているといえそうだとしている。
また、同じくコミュニケーションツールとして普及してきているLINE。LINEを利用している60~64歳は3割を占めている。65~69歳は2割弱、70~74歳は1割弱で、前年と比べるとスマホ所有と同様に60代前半の利用率が顕著になっている。
LINEをどのように使っているのかを別途アンケートをしたところ、「娘に対して夕食や帰りの時間の確認」「家族内での食事会、イベントなどの相互連絡と孫たちの情報と写真交換」など多くは家族との日常的な連絡手段として使われている。中には「夫とテレビの話題」と言う人もあった。
その一方で、友達同士でも使う人も増えているとみられ、「趣味の仲間との次回の約束」「ゲームで意見交換」「レストランやショップ、商品の情報交換」「飲み会の打ち合わせ」といった会合のスケジュールや場所のやり取りなど、さまざまな情報交換がされており、利用目的は若者と大きく変わらないとしている
同社では、スマホはシニアの新しいコミュニケーションツールとして、今後ますます浸透していくかもしれないと結論している。(編集担当:慶尾六郎)