日本気象協会と資生堂が「シミ・リバウンド指数」開発

2016年10月01日 18:39

 日本気象協会と資生堂<4911>は「シミ・リバウンド指数」を新たに開発した。この指数は9月15日より日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」で配信が開始された。「シミ・リバウンド指数」とは秋冬の期間の屋外におけるシミ悪化のリスクを5段階にレベル分けしたものである。指数は資生堂監修のもと、日本気象協会の気象コンサルティングのノウハウから算出される。算出の重要なデータとしては紫外線と湿度がある。気象条件と肌の関係性はどのようなものになっているのだろうか。

 「シミ・リバウンド指数」では紫外線の量と乾燥の度合いがリスクを上げる要因として記載されている。例えば最も低いシミ・リバウンドリスク1では「紫外線・乾燥ともに良好な状態」、最もリスクの高い5では「紫外線・乾燥ともにぜったい注意」とされ、対処法として「美白マスクなどのプラスケアでしっかりお手入れ」といった対処法も紹介されている。

 同じように気象と肌の関係を示すものについて、ポーラ<4927>が発表した「美肌県グランプリ2015」がある。これは同社が持つ全国47都道府県の16歳以上の女性1500万件を超える肌データなどをもとにランキングされたものである。そして、その結果になった要因として生活習慣などとともに気象条件も挙げられているのだ。具体的には日照時間と水蒸気密度、そして肌に影響を及ぼすとされる肌荒風と毛穴熱風と呼ばれるものである。ランキング上位になった都道府県の多くが、これらの要因が肌にとって良好な状況であるという。特に4年間に渡って美肌ランキング1位になっている島根県は「気象の面でも美肌を育みやすい環境が整っている」と評されている。

 肌のケアというと化粧品やエステなど直接的なものが注目されがちである。しかしながら、常に肌が晒されている気象条件はとても重要な要素であろう。地域にとって気象条件は変えることのできない要因のひとつである。美肌と気象条件を結びつけた各地域の事業展開も今後は増えていくかもしれない。(編集担当:久保田雄城)