NECが、OpenFlowを利用した新世代ネットワークに関する研究開発機関「Open Network Research Center(ONRC)」を共同で設立したと発表した。
ONRCは、NECをはじめ、スタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校の研究グループ、NTT Docomoやインテルなど、12社の企業によって新たに設立されるNPO法人「Open Networking Lab (ON.Lab)」によって構成。ONRCでは、ソフトウェアでネットワークの機能や構成を自由に変更できる新生代ネットワーク技術「Software Defined Network(SDN)」の研究開発を主導し、SDNを実現するソフトウェア群の開発を行うという。
OpenFlowとは、OpenFlowスイッチングコンソーシアムが提唱するオープンソースで開発されたネットワーク制御技術のこと。NECは、OpenFlowスイッチングコンソーシアムの設立当初から参加しており、以前からスタンフォード大学などと共同で、SDNの基盤技術となるOpenFlowの研究開発を進めていた。
OpenFlowの導入が進むと、グローバル・トレーディングやeコマースなどの需要の高い分野で求められている予測分析に対応し、ビジネスに不可欠なデータを配信および保護できるスマーター・ネットワークの進化が加速するという。エンドユーザーには実感のしにくい分野ではあるが、研究開発が進むことによって我々の生活にどう影響を及ぼすのか。数年後には情報インフラの縁の下の力持ちとなっているのかもしれない。