中国に少女像「残念」岸田外相が未来志向を期待

2016年10月26日 06:24

 岸田文雄外務大臣は25日の記者会見で、慰安婦を象徴する少女像が中国に建立されたことに「日中関係改善に資するものではなく、残念である」と語った。

 また「過去の不幸な歴史に過度に焦点を当てるのではなく、未来志向で国際社会が直面する共通の課題に取り組んでいく姿勢が重要と考えている」と過度な反応は両国間の関係親善にマイナスになるとした。

 岸田外務大臣は、そのうえで「中国に対しても引き続き我が国のこうした立場について説明を続けていきたい」と語った。

 また北朝鮮問題について「国際社会と連携しながら強い圧力をかけていくことが重要」とし「国連安保理等を通じて、今取り組みが進められている。それと併せて国際的な状況も見ながら各国独自の措置も検討されているので、我が国も独自の措置を検討している」とした。

 岸田外務大臣は「我が国としては国際的な情勢も見ながら内容についても今あらゆる可能性について検討を続けているところであり、タイミングについても検討している状況だ」とし「今現在まだ何も決定はしていない」と述べた。(編集担当:森高龍二)