ダイハツは、同社独自の衝突回避運転支援システム「スマートアシスト」を改良し、「スマートアシスト3」を開発した。
スマートアシストは交通事故低減に向け、日常の生活においてクルマを使うなかで求められる安全・安心を提供するため、2012年に軽自動車で初めてダイハツが搭載した衝突回避支援システムだ。
現在、同社の軽自動車を中心にスモールカー9モデルに搭載している。2016年7月には、スマートアシスト搭載車種の累計販売台数が100万台を突破している。スモールカーに最適な機能を6万円というリーズナブルな価格で支持されてきた運転支援システムだ。
今回、新たに開発したスマートアシスト3は、左右のカメラ間隔80mmとした世界最小の「小型ステレオカメラ」を採用し、 衝突回避支援ブレーキ機能が自動車だけでなく、対歩行者でも4?50km/hの速度域で対応する。対車両衝突回避ブレーキ作動速度域は4?80km/hへ拡大し、従来よりもさらに安全性を向上させた。
車両に搭載したカメラが衝突危険を認識した際、運転者のブレーキの踏み込みがあった場合に、強力なブレーキアシストを作動させることで衝突回避、もしくは被害軽減を達成するという。
この新型スマートアシスト3は、一部改良した軽乗用車「タント」、軽福祉車両「タント・スローパー」「タント・ウェルカムシート」モデルに搭載し全国一斉に発売した。
ステレオカメラを小型化したことによって、将来的にはタントのようなハイト系ワゴンのようなモノスペースだけではなく、より小型な軽自動車にも搭載可能となる。また、ダイハツ初のオートハイビーム機能も搭載し、夜間の視認性と安全性を向上させている。
マイナーチェンジしたタントは搭載する機能を充実化させながら、価格を据え置き、従来と変わらないコンセプトでスモールカーを必要としているユーザーに寄り添うモデルとなった。(編集担当:吉田恒)