日本自動車販売協会連合会および全国軽自動車協会連合会が6日まとめた8月の軽自動車を含む車名別新車販売台数確報によると、トヨタ自動車のハイブリッドカー(HV)「プリウス」が前年同月比2.6倍の1万7503台となり、新車を投入した昨年12月以来、9カ月連続で首位となった。2位はホンダの軽「N-BOX」で27.7%増の1万3276台、3位はトヨタの小型HV「アクア」でマイナス9.4%の1万1220台だった。軽自動車はベスト20車種中で半数を占める10車種だった。
■2016年8月度 車名別新車販売台数■
1)トヨタ・プリウス 17503台(264.5%)
2)ホンダN-BOX 13276台(127.7%)
3)トヨタ・アクア 11220台(90.6%)
4)ダイハツ・タント 10677台(104.8%)
5)トヨタ・シエンタ 9518台(123.0%)
6)日産デイズ 7268台(96.6%)
7)ホンダ・フィット 7034台(104.0%)
8)トヨタ・パッソ 6476台(243.4%)
9)トヨタ・ヴォクシー 6412台(109.6%)
10)スズキ・アルト 6297台(82.0%)
11)トヨタ・カローラ 5944台(77.0%)
12)スズキ・スペーシア 5789台(132.1%)
13)スズキ・ハスラー 5637台(70.8%)
14)日産ノート 5606台(96.5%)
15)スズキ・ワゴンR 5396台(70.8%)
16)ホンダN-WGN 5332台(95.8%)
17)トヨタ・ヴィッツ 5204台(106.5%)
18)ホンダ・ヴェゼル 5066台(99.5%)
19)ダイハツ・ムーヴ 4892台(66.4%)
20)ダイハツ・ミラ 4718台(72.3)
※カッコ内は前年同月比
8月新車販売ベスト20車種の登録車(軽自動車以外)をみると、トヨタの新型パッソ(8位)、日産ノート(14位)、トヨタ・ヴィッツ(17位)のA&Bセグメントに属するコンパクトカー以外、すべてHVかHVをラインアップに持っているモデルだった。
カテゴリー別にみるとミニバンと呼ぶべきか迷うが、多人数乗車モデルとしてトップはトヨタ・シエンタ(綜合5位)。ほかのミニバンでは、同じトヨタの5ナンバーの“箱”であるヴォクシーだけ。そろそろ日本のミニバンブームも終焉となるのか? 8月に発売となった新型日産セレナの動向いかんで、ミニバン需要が見えてきそうだ。
軽自動車トップは前記のとおりホンダN-BOX(綜合2位)だ。軽自動車ベスト3はダイハツ・タント(綜合4位)、日産デイズ(綜合6位)で、すべてトールワゴンだった。なお、三菱自の燃費不正問題で販売を停止していた日産の軽自動車デイズが、販売を開始して、いきなり6位にランクインしたのには驚かされる。そして、デイズは日産の最量販車種の座を奪還したことになる。
ここで数字は現れないが、日産同様に販売を開始した三菱自の軽自動車もトータル2523台(114.5%)と前年を上回る販売を記録した。なお、さまざまな報道などによると、三菱自社員とその家族が買い支えたということらしい。
話をベスト20に戻す。軽自動車を除く純粋なガソリン車だけをラインアップする登録車トップは、フルモデルチェンジが奏功しトヨタ・パッソ(8位)。SUV部門では相変わらずホンダ・ヴェゼルが強みを示す。(編集担当:吉田恒)