日露首脳会談控え、元島民に思い伝える 総理

2016年12月12日 21:31

 安倍晋三総理は12日、都内で、元北方領土の島民と懇談し、ロシアのプーチン大統領との首脳会談で「寸暇もなく、この北方領土問題の解決に向け、一歩でも前進させるために全力を尽くしていきたい」と語った。

安倍総理は15日、16日にプーチン大統領と会談する。安倍総理は元島民との懇談で「北方領土は我が国固有の領土であり、四島の帰属問題を解決して平和条約を締結する、この方針の下、長い間、交渉を行ってきた」と政府としての取り組みを語った。

そして「残念ながら70年以上経ってもこの問題は解決されていない」とし「四島の帰属問題は解決されず、領土問題が残り、平和条約が締結されていないという異常な状況のままだ」と現況を語った。

そのうえで「元島民の皆様は何としてもこの問題を自分たちの世代で解決してもらいたいという強い気持ちを持っておられると思う。私としては私の世代でこの問題に終止符を打つとの決意で首脳会談に臨みたい」と強い思いを伝えた。(編集担当:森高龍二)