『改憲元年』阻止、活憲運動に全力 吉田党首

2017年01月02日 14:27

 護憲政党の社会民主党・吉田忠智党首は1日、憲法施行70年を迎えたことに触れ「記念すべき年を『改憲元年』とさせないため、憲法を現実の政治と暮らしに活かす『活憲』運動に全力で取り組む」とのメッセージを発信した。

 吉田党首は「第2次世界大戦の惨禍のなかから生まれた日本国憲法は、国連憲章をさらに発展させ、戦力と交戦権を放棄し、生存権や幸福追求権を保障するなど、人類の叡智を結晶させた人類共有の財産というべきもの」と日本国憲法の崇高さを強調。

 そのうえで「安倍政権は『戦争法』(安保法制)を強行し、南スーダンPKOへ派遣された自衛隊に『駆け付け警護』の新任務を付与するなど、アメリカとともに戦争できる体制を進めている」とし「憲法改悪をもくろむ憲法審査会も再開された。自らの総裁任期を延長してまで明文改憲に突き進む安倍首相の野望によって、国民が犠牲になることを許すわけにいかない」と改憲阻止をアピール。

 吉田党首は「今年の通常国会冒頭にも予想される解散総選挙は、立憲主義、平和主義、民主主義に加え、地方自治をも破壊する安倍政権を終焉に追い込む重要な選挙となります。アベノミクスの失敗に蓋をして格差と貧困を拡大させる経済・税制の遂行や、原発再稼働、差別と弾圧による沖縄の新基地建設強行、労働法制の改悪など、多くの国民の声に背いたアベ政治に怒りの『矢』を放ちましょう」と呼びかけた。(編集担当:森高龍二)