安倍晋三総理は23日の衆院本会議で、駆けつけ警護など安保法制での新任務を担って南スーダンPKO活動にあたっている自衛隊員について「危険の伴う活動である」としたうえで「自衛隊にしかできない責務をしっかりと果たしている」と民進党の野田佳彦幹事長の質問に答えた。
安倍総理は「自衛隊の参加はPKO参加五原則が前提であり、厳格な適用を図っていく」とした。また、安倍総理は「参加五原則が維持されていても、安全を確保し意義のある活動が困難と判断した場合は撤収を躊躇することはない」と断言した。
安倍総理は「そのことは、閣議決定においても明記している」とし「政府として、現地情勢に緊張感を持って注視しながら、国連や他の派遣国とも緊密に連携しつつ、想定されるあらゆる事態にしっかり対応し得るよう、緊急撤収要領を不断に見直し、万全を期している」と現地で活動している自衛隊員の安全確保への取り組みを強調した。(編集担当:森高龍二)