リクルート住まいカンパニーは、住宅リフォームの実施者(リフォーム費用300万円以上、直近3年以内)を対象に調査を実施した。
それによると全般的な動向トレンドは、リフォーム費用は、全体で平均649.9万円で、昨年度より約8万円のアップとなり、リフォーム実施住居の築年数は「20~30年未満」(36.8%)が最も多く、次いで「10~20年未満」(23.0%)で平均では26.2年だった。
リフォームのきっかけは、「住宅設備が古くなった・壊れた」(42.9%)、「家が古くなった・老朽化した」(40.4%)、「設備の使い勝手に不満がある」(31.5%)が上位である。リフォームにおける重視項目は、「家事がしやすい」(23.6%)がトップで、リフォームをした部分は、「キッチン(台所)」(58.4%)、「トイレ」(58.2%)、「浴室」(55.6%)、「洗面室」(53.6%)など、水まわりが上位占めている。このことからリフォームの主導権は主婦が握っていると想像できるだろう。
また近年、話題に上ることの多い「中古を買って同時にリフォーム」することについては、中古物件を取得した人のうち、リフォームをした後に入居した人は51.1%と半数を超えている。リフォームをした理由については「住みたい物件を見つけたがリフォームが必要だったから」(41.2%)、「リフォームすることで、自分好みの家にしたかったから(デザイン)」(37.1%)、「リフォームすることで、自分好みの家にしたかったから(間取り)」(28.9%)が上位であった。また中古物件購入の際に、新築や賃貸など他の選択肢を検討していなかった人が6割弱もいた。つまり最初から中古を買って自分好みにすることをか最初から多くの人が考えていたということである。
中古を買ってリフォームした人の当初検討した購入物件予算は、全体で平均3,045万円。物件購入費用のねん出方法は「自己資金(貯蓄など)からねん出」(60.8%)、「金融機関などの住宅ローンを活用」(53.6%)が上位。リフォーム費用のねん出方法は「自己資金(貯蓄など)からねん出」(68.0%)が突出している。
新築購入よりもコスパが高い「中古を買って同時にリフォーム」。住宅購入の新たなる選択肢になることは間違いないだろう。(編集担当:久保田雄城)