北ミサイルで韓国外相の最初の会談は岸田外相

2017年03月08日 08:00

北朝鮮が6日朝、弾道ミサイル4発を発射したのを受け、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が最初に対応に向け電話会談した相手が、日本の岸田文雄外務大臣だった、と聯合ニュースが伝えた。

 聯合ニュースは「尹長官が関係国の中で最初に日本の外相と会談したことが注目を集める」と報じた。日韓はGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)を結んでいるほか、対北朝鮮では、韓米関係、日米関係以上に、地理的距離も含め、利害関係を共有する部分がある。

 7日には稲田朋美防衛大臣と韓国の韓民求(ハン・ミング)国防長官の電話会談があり、ミサイル発射に踏み切った北朝鮮に圧力をかけるため、積極的に協力することで一致した。

 稲田防衛大臣は「韓国防長官との電話会談では、私から北朝鮮による弾道ミサイル発射は断じて容認できない旨述べた上で、韓国とのさらなる連携・協力を強化していきたい旨述べた」とし「それに対し、韓長官からは北朝鮮の弾道ミサイル発射は地域及び国際社会の安定と平和を脅かす深刻な挑発行為であり、国際社会の一致した努力が重要との発言があった」と記者会見で語った。

 そのうえで、稲田防衛大臣は「韓長官とは引き続き日韓・日米韓で緊密に協力していくことで一致した。北朝鮮への対応については日米・日韓・日米韓で緊密に連携し、一致した対応を行っていくことが重要と考えており、米国、韓国との防衛協力を進めて行きたい」とした。(編集担当:森高龍二)