民進党の蓮舫代表は政府が南スーダンPKO施設部隊を、5月末を目途に撤収する決定をしたことに「政府の撤収の判断は評価する」としたうえで「率直に言って遅きに失したと言わざるを得ない。総理は撤収理由に施設整備に一定の区切りがつくことなどを挙げたが、誠実な説明とは思えない」と南スーダンの治安も背景にあることをあげなかったことについて、誠実な説明でないとした談話を発表した。
蓮舫代表は「かねてから南スーダンPKOへの自衛隊派遣について(1)派遣決定当初とはマンデートが変更され、本来想定されている任務では対応が困難(2)現地の厳しい治安情勢が更に流動化していると考えられる(3)シビリアンコントロールが十分機能していない状態での任務継続は重大なリスクがあることから、政治の責任として自衛隊員の生命を守るために撤収すべきと政府に求めてきた」としている。
また「稲田朋美防衛大臣は現地部隊が強い危機感を持って日々送っていた報告を重要視せず、悪化する現地情勢に対応しようとしなかった」とし「この責任は重大と言わざるを得ない。11月には駆けつけ警護等の新任務の付与まで行っている。これは一体何のためだったのか、適切な判断だったのか、説明責任が問われなければならない」としている。(編集担当:森高龍二)