MMD研究所は、15歳~69歳の男女43,212人を対象に2017年3月3日~3月10日の期間で「2017年3月格安SIMサービスの利用動向調査」を実施した
まず、15歳~69歳の男女43,212人を対象に、メインで利用している携帯電話・スマートフォンの通信事業者を聞いたところ、「docomo(32.8%)」「au(29.6%)」「SoftBank(23.3%)」と大手3キャリアを合わせると85.7%、「Y!mobile」が3.4%、「MVNO」が7.4%となった。サブキャリアブランドの「Y!mobile」と「MVNO」を合わせると10.8%となった。これを2016年4月の過去調査と比較すると1.8ポイント増えている結果となった。
次に、15歳~69歳の男女43,212人を対象に格安SIMについて、考えに近いものをきいたところ、「格安SIMという言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」が31.9%で最多となり、続いて「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない(利用を検討するまでに至っていない)」が22.4%、「全く知らない」が12.2%と続いた。これを認知から現在利用までのファネルで表すと「認知」87.8%、「サービス名認知」が55.9%、「内容理解」44.1%となり「現在利用」は12.1%となった。
格安SIMを利用していると回答した人(N=5,236)を対象に、メインで利用している格安SIMサービスを聞いたところ、利用率が最も高かったのは「楽天モバイル」で20.0%、次いで「OCNモバイルONE」が12.3%、「mineo」が11.7%で続いた。
格安SIMサービス利用者(N=5,236)を対象に、メインで利用している格安SIMサービスの契約プランを聞いたところ、音声通話プランを利用しているとの回答が56.5%、データ通信プランを利用しているとの回答は43.5%だった。
契約プラン別に利用している格安SIMサービスを見てみると、音声通話プラン契約者(N=2,959)が利用している格安SIMサービスは、「楽天モバイル」が最も高く27.1%、次いで「mineo」が14.1%、「OCNモバイルONE」が9.2%となった。一方、データ通信プラン契約者(N=2,277)が利用している格安SIMサービスは、「OCNモバイルONE」が最も高く16.2%、「楽天モバイル」が10.8%、「IIJmio」が9.6%と続いた。
格安SIMサービスを利用している人(N=5,236)を対象に、メインで利用している格安SIMを挿しているデバイスを聞いたところ、「スマートフォン(Android)」が57.3%で最も高く、次いで「スマートフォン(iPhone)」が24.9%、「モバイルルーター」が7.0%となり、利用者の8割がスマートフォンで利用していることがわかった。
格安SIMを挿しているデバイス別に利用している格安SIMサービスを見てみると、スマートフォン(Android)利用者(N=3,000)は「楽天モバイル」、iPhone利用者(N=1,305)は「mineo」の利用が最も高く、タブレット利用者は、全てのOSでOCNモバイルONEの利用が最も高かったとしている。(編集担当:慶尾六郎)