韓国の朴槿恵(パククネ)前大統領が逮捕されたことによる日韓関係への影響について、岸田文雄外務大臣は31日の記者会見で「基本的に韓国の内政問題、司法手続の問題なので、外務大臣の立場から何か申し上げるのは控えなければならない」としたうえで「我が国と戦略的利益を共有する最も大切な隣国であり、日韓関係の安定は北朝鮮問題等を見ても、地域の平和や安定にとって不可欠だということを感じている」と日韓関係の重要性を改めて強調した。
岸田外務大臣は、一昨年12月の慰安婦を巡る日韓合意についても「日韓両国が約束したものであり、国際的にも高く評価された合意だ」とし「日韓は責任をもってこの合意を実行していかなければならないと思う」と答えた。
また、岸田外務大臣は「両国にとって、日韓合意の履行は国際的な責務でもあると考える」とし「現政権においても、これから誕生するであろう新政権に対しても、我が国としては引き続き、粘り強く、合意の履行を求め続けていかなければならない」とした。(編集担当:森高龍二)