2島では4島面積の7% 引き分けにならない

2012年03月09日 11:00

 野田佳彦総理は8日の衆議院予算委員会で北方4島の領土問題について、プーチン次期大統領が朝日新聞のインタビューに答え、北方領土問題に柔道の引き分けという表現を用いた事に対する「引き分け」の意味する内容について「日露双方が納得できる結果をという意味と思うが、2島返還で半分だから良いというわけでない」との認識を示すともに「返還される2島(歯舞、色丹)の面積は4島面積の7%で、93%が還ってこないのは引き分けにはならない」と述べた。

 野田総理は「プーチン次期大統領が2島返還以上のことを考えているのかどうか、それ以上のことは真意として分からない」とした。東順治議員(公明党)の質問に答えた。

 野田総理はプーチン首相の大統領選挙当選が確定した際、祝意を伝えるメッセージの中で「日露間の最大の懸案事項である領土問題を解決し、日露関係を新たな次元に引き上げるべく協力していきたい」とした。

 また、電話会談では「(プーチン首相との間で)領土問題については叡智ある解決に取り組みたい」と伝えている。プーチン次期大統領からは「全ての分野で日露関係を発展させるべく、野田総理とお目にかかるのを楽しみにしている旨の発言があった」(外務省)とし、外務省では総理や玄葉光一郎外務大臣の訪露を検討している。(編集担当:福角忠夫)