A級戦犯を合祀する靖国神社春の大例祭に「私人として参拝した」高市早苗総務大臣は25日の記者会見で、総務大臣の肩書を付したことについて、従来からの政府見解として「国会質疑や質問主意書による答弁書では『記帳に当たって、その地位を示す肩書きを付すことは、その地位にある個人を表す場合に慣例として、しばしば用いられており、肩書きを付したからといって、私人の立場を離れたものとは考えていない』ということです」と説明した。
そのうえで、憲法20条・政教分離との関係については、過去の政府見解から「内閣総理大臣その他の国務大臣の地位にある者であっても、私人として憲法上信教の自由が保障されていることは言うまでもないことから、これらの者が私人の立場で神社仏閣等に参拝することはもとより自由であって、特に政府の行事として参拝を実施することが決定されるとか、玉串料等の経費を公費で支出するなどの事情がない限り、それは私人の立場での行動と見るべきものと考えられるとされている」と答えた。
そのうえで、高市大臣は「私自身は今、たまたま総務大臣という職にある個人であり、玉串料は私費で支出。公用車も使用していない」とプライベートであることを強調した。
また、参拝について「国策に殉じられた方々の慰霊の在り方というものは決して外交問題になってはならないし、外交上の影響を及ぼすような性格のものではないと考えている」と語った。(編集担当:森高龍二)