普天間飛行場の代替基地となる名護市辺野古の護岸工事が25日、始まった。稲田朋美防衛大臣は同日の記者会見で「普天間飛行場の一日も早い返還を実現し、同飛行場の危険性を除去することが極めて重要な課題ということは国、沖縄県共通の認識だ」とした。
そのうえで「防衛省としては昨年末の最高裁判決及び昨年3月の和解の趣旨に従って、沖縄県と協力し、移設事業を進める」とした。
また「沖縄の負担軽減に係る政府の取り組みについて説明を尽くす努力を継続する必要があると考えている。今後とも政府全体として、あらゆるレベルで沖縄県との対話を深めていくことが重要であると考える」とした。
沖縄県の翁長雄志知事は反発を強めている。ただ、稲田大臣は「機会があればしっかりと対話を進めて行きたいと思う」と、対話のテーブルに着くことを是とした。
また、稲田大臣は「辺野古への移転の問題の原点は普天間飛行場の危険性を除去するということであり、その点は今後ともいろんな機会に説明していきたい」と強調した。(編集担当:森高龍二)