ネット利用のほぼ全ての情報の監視装置、政府に

2017年05月01日 06:51

 日本共産党の機関紙「赤旗」は26日付けで米ジャーナリストらが開設したニュースサイト『ジ・インターセプト』が公開した文書で「NSA(国家安全保障局)が日本側に『エックスキースコア』と呼ばれるシステムを提供したと記載」していることが分かったと報じた。

 文書は2013年4月の文書で「ジ・インターセプトによると同システムは通常のインターネット利用者が使うほぼ全ての情報を監視・収集できる強力なスパイ装置」としている。

 また「同文書には、米側の長期的な戦略目標から、日本政府職員を訓練し、能力を高める必要があるとも記載されている」とも報じている。

 報道では「元米中央情報局(CIA)職員のエドワード・スノーデン氏(ロシアに亡命)が暴露した機密文書」で「米国家安全保障局(NSA)と日本の情報機関が長年にわたって協力してきたことを示すとされる13文書」が公開されているとした。

 赤旗の記事では2004年の文書に「世界中の情報活動に使用されているとされる在日米軍横田基地(東京都)内のアンテナ機器の関連施設の建設費660万ドル(現在の為替レートで約7億2700万円)の大半を日本側が支払ったとされている」としているほか、2007年3月の文書では「日本側が5億ドル(同約551億円)を負担して最高水準のNSA施設をキャンプ・ハンセン(沖縄県)内に移設。三沢基地(青森県)の傍受システムがアフガニスタンやパキスタン、インドネシアの対テロ作戦に活用されたとの記述もある」と報じている。(編集担当:森高龍二)