北極星2型配備指示含め「新たな脅威」と防衛相

2017年05月24日 06:21

 稲田朋美防衛大臣は23日の記者会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記=朝鮮労働党委員長=が弾道ミサイル(北極星2型)の量産化・実戦配備を指示したことに「そういった発言を金正恩総書記がしていることは承知している」と記者団の質問に答えた。

 また日本全土が射程圏内に収まるミサイルと言われていることには「いずれにしても、新たな段階の脅威だ」とし「北朝鮮による核・ミサイルの開発の継続や累次にわたる弾道ミサイル発射は、わが国を含む地域及び国際社会の平和と安全を損なう重大な挑発行為であって、断じて容認することはできない」と非難した。

稲田防衛大臣は「引き続き、米国・韓国等と緊密に連携しつつ、核・ミサイル開発を含む北朝鮮の軍事動向について必要な情報収集等に努める」と答えた。

また、稲田防衛大臣は今回のミサイル発射映像からの情報を踏まえ「装軌式TELから発射される様子や固形燃料推進方式のエンジンの特徴である放射状の噴煙、さらにコールド・ローンチシステムにより発射している様子が確認することができる」とし「北朝鮮が発表した画像から判断すると、発射管から空中にミサイルを射出した後に点火する、いわゆるコールド・ローンチシステムの運用に成功している可能性がある」と語った。

北極星2型は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を地上配備型に改良したミサイルで、固体燃料を使用している、とされる。(編集担当:森高龍二)