米のみならず英・伊メーカーも撤退、第45回「東京モーターショー2017」、第46回開催は問題山積

2017年05月27日 10:01

2013_Mini

東京モーターショーは10月27日のプレビューデーで開幕する。が、遂に米・英・伊の自動車メーカーの出展がゼロとなる。今回は、MINIの出展もない

 第45回「東京モーターショー2017」が、10月27日プレビューデー、28日から一般公開として開催される。

 主催する日本自動車工業会(自工会)が発表した出展社リストによると、今回、イタリア車とイギリス車がショー会場から消える。

 米ゼネラルモーターズ(GM)や米フォードモーターは、以前から東京にモーターショーに出展しておらず、フォードにいたっては、日本市場そのものから撤退した。前回、出展していたフィアット・クライスラー(FCA)のJEEPブランドも今回、出展を取り止めた。その結果、米ビッグ3は全ブランド、東京モーターショーから姿を消すこととなった。

 FCAのイタリア系ブランドであるフィアット、アルファロメオ、アバルトは前回までは出展したが、今回は欠席に転じ、フェラーリやランチャ、マセラティなどを含めたイタリアメーカー全社の出展がなくなった。つまり、前述したJEEPを含めて、FCA全ブランドが出展をやめたことになる。

 加えて、前回は出展していたジャガー&ランドローバー、MINIが撤退し、ロールス・ロイスやアストンマーティン、ベントレーなどとともに英国メーカーの出展もゼロとなった。

 東京モーターショーは、ほぼ日本、ドイツ、フランスメーカーのイベントとなり、スウェーデンのボルボとスカニア(商用車)、米国ハーレーダビッドソン(二輪車)が参加するのみとなる。

 また、今年も東京モーターショーは無事に開催されそうだが、次回2019年の開催が危ぶまれている。東京ビッグサイトが東京オリンピック&パラリンピックにおける報道機関の拠点であるメディアセンターが設置されることになり、2019年4月~2020年11月まで、イベント会場として使えなくなるのだ。この問題の詳細は別途レポートしたい。(編集担当:吉田恒)