総理と加計理事長の親交「判断に影響全くない」

2017年06月02日 06:20

 菅義偉官房長官は学校法人加計(かけ)学園(岡山市)の大学の獣医学部新設をめぐり、文部科学省事務方トップだった前川喜平前文部科学事務次官が事務次官だった昨年8月下旬に加計学園理事で内閣参与を務めていた木曾功氏から「早く進めてほしいのでよろしく、との依頼があった」としたことについて、官房長官は事実関係を把握しているかを記者団に聞かれ「承知していない」と答えた。

 菅官房長官は、記者団が、木曾氏は加計学園理事で、かつ、内閣参与なので、不適切なものであったとの認識はなかったのか、と質問したのに対し「(その事実を)承知していないので、コメントを控えたい」と答えるにとどまった。事実関係を確認する意向も示さなかった。

 また朝日新聞の取材に木曾氏が「一連の動きは巨大な忖度の塊だと思う」と答えていることから、安倍総理と加計学園理事長との親交ぶりを過度に行政が忖度することで、行政判断に影響を与えた可能性をどう思うかとの問いには「全くないと思う」と影響はなかったと可能性を強く否定した。(編集担当:森高龍二)