稲田相の即刻罷免を強く要求する 民進党幹事長

2017年07月08日 08:11

 台風3号等による九州での豪雨災害被害に自衛隊員らが現場で救助活動にあたっている6日、稲田朋美防衛大臣ら政務3役全員が防衛省を一時不在状態にしていたとして、民進党の野田佳彦幹事長は7日、党の会合で「現場の隊員の士気にかかわる」と指摘し「改めて稲田大臣の即刻罷免を強く要求する」とした。稲田大臣は民間人との勉強会に少しの間出ていたという。

 この問題については同日の稲田大臣の記者会見でも、記者団から質問され、安倍政権の最重要課題というか政策の一つは危機管理の徹底だったと思うが、危機管理の観点から、自民党幹部や野党から強い批判が出ている。受け止めは、と問われ「発災以来、必要な情報は受け取り、適時指示を行うことができる態勢の下で、お昼の時間の一部、防衛政策について説明をしてきたということだ」と行動に問題はなかったとした。

 稲田防衛大臣は「私自身しっかり状況を把握した上で、現場の状況に応じた柔軟な人員の増強が可能であった、そういう状況の中で、報告を受けた上で指示をし、15分以内に戻れるところにいた」と語った。

 防衛省幹部、自衛隊幹部から「ふざけるな」という声も聞いているが、と記者団からの問いにも「緊張感を持って、自分のなすべきことをしっかりとやっていきたいと思っている」と応じた。

 記者団が勉強会というが、支援者とのランチじゃなかったのかとの問いには「ちょうどお昼時だったので食事は出ていたが、食事はせずに、冒頭の説明と質問を受けて戻った」と答えた。防衛トップとしての判断に甘さが続いているようだ。(編集担当:森高龍二)