バイオプラ容器・包装 年率5%以上の成長率に

2012年02月27日 11:00

 富士キメラ総研はサラダパック、カットフルーツパック、鶏卵パック、いちごパックなどの透明容器として主に活用されているバイオマス(トウモロコシなどの植物)を原材料としたバイオプラスチックの容器・包装(食品容器)市場が2011年から2015年まで、数量ベースで年平均5.7%、金額ベースで年平均5.3%の高い成長率になるとの予測を発表した。

 それによると、2011年のバイオプラスチック容器・包装数量は3200トンで、2015年には4000トンになるとしている。金額ベースでは13億円が16億円の市場になる見込み。

 成長が見込まれる背景として「植物を原材料とすることから枯渇の恐れがある化石燃料の使用抑制や二酸化炭素の排出量削減など地球環境への負荷軽減に貢献する。また100%バイオマス由来ではなく部分的にバイオマスプラスチックを採用することで高コストや低耐熱性などの欠点を補えるため、用途も広がっている」としている。

 また「バイオプラスチックは石化由来樹脂に比べコスト競争力は低いものの、販売量増加や技術向上によって価格差は徐々になくなってきており、環境に対する意識の高まりを受け」今後も伸びるとしている。(編集担当:福角忠夫)