野田幹事長辞任へ、蓮舫代表は勝てる組織目指す

2017年07月26日 08:03

 民進党の蓮舫代表は25日の両院議員懇談会であいさつし、党の組織体制を「次の総選挙に勝てる組織にしたい」と語るとともに「自由・共生・未来への責任、憲法、エネルギー、生活保障など、私たちの旗をしっかり掲げ、民進党が皆さんのためにあるという政党に持って行きたい」と決意を示した。蓮舫代表は「一緒に戦って頂きたい」と議員に呼び掛けた。

 一方、野田佳彦幹事長は党執行役員会で都議選の責任をとるとして、幹事長職を辞す考えを表明したことを報告。蓮舫代表は後任人事を急ぐとした。

 民進党は都議選で自民党が歴史的大敗を期す中、その受け皿になれず、都議会での議席を改選前より2議席減の5議席にしてしまった。また議席を獲得した選挙区も、当落線上で苦戦を強いられての獲得で、選挙基盤の弱さと自民党批判への受け皿になり得ていない現況を浮き彫りにするなど課題が山積している。

 蓮舫代表は「衆院選挙に向け、勝つための組織にしていかなければいけない」と訴え「負けてしまった東京で、私は衆院小選挙区から出馬する。しっかり勝てる組織に、皆さんの力をもらって、もう1回新しくしていく」と、政権を担える政党への信頼を獲得するべく、党再生を訴えた。幹事長は総選挙をにらんでの選任になるだけに人選が注目される。(編集担当:森高龍二)