日報問題にしっかり対応する 小野寺防衛相

2017年08月08日 06:16

 小野寺五典防衛大臣は6日のNHK番組で、南スーダンPKO活動に参加した自衛隊の日報を巡る問題で「防衛省・自衛隊に対する信用が傷ついてしまったと思う」と語り「現場で働く隊員らの士気低下につながらないよう、日報問題について、しっかり解決していきたい」と述べた。

 10日に予定される衆参での安全保障委員会(閉会中審査)で、問題発生の原因、特に再発防止に向けた取り組みなどを丁寧に説明していくとした。

 小野寺大臣は「日報問題をはじめ、組織の中でのギクシャクが今あるのではないか。そういうことに対して、一致団結して、日本の平和と世界の平和のために活躍できる防衛省に再構築してほしいというのが、総理の要望」とした。

 小野寺大臣は「防衛省は実力部隊を持つ組織なので、指揮命令がしっかりしなければいけない。そして、どういうことが行われたか、しっかり記録しなければいけない。今後は、一次情報の『日報』は10年間保管し、その後、国立公文書館に移行し、ずっと保管できるようにしたい」と文書管理について語った。

 また小野寺大臣は「今回の日報問題で、一番の問題は情報公開請求があった時、日報があったのに『不存在』と答えてしまったことだ。今後、情報公開査察官を置き、現場から不開示ということであがって来た場合、査察官が本当になかったのかを確認する」と述べた。(編集担当:森高龍二)