日報問題 背景に情報公開の重要性への認識不足

2017年08月05日 07:02

 小野寺五典防衛大臣は稲田朋美前防衛大臣の下で起こった南スーダンPKO活動に参加した自衛隊の「日報」隠ぺい問題について、大臣就任会見で「問題の根本にあるのは(1)防衛省・自衛隊において、情報公開の重要性に対する認識が十分でなかったということ(2)省内関係部局、内局、統幕、陸幕における意思疎通が十分でなかったということだと考えている」と指摘した。

 そのうえで「隊員の意識改革等を行い、再発防止策を講じるとともに、風通しのよい組織文化を醸成する」と述べた。また、小野寺大臣は防衛大綱の見直しと次期中期防衛力整備計画の検討を行うよう、総理から指示があったとした。

 これについては「現行の中期防衛力整備計画は平成30年度までを対象としている。防衛省として、総理指示の下、次期中期防衛力整備計画の検討を着実に進め、前提となる『防衛計画大綱』についても、何をすべきか、という観点から見直しについて不断の検討を行っていきたい。見直しというのは現在の安全保障環境に備えて今のままの考え方でいいのかどうか、その見直しをしっかりやってほしいということだと理解する」とした。(編集担当:森高龍二)