参院予算委員長・山本氏がブログで民進党に檄

2017年08月20日 18:02

 自民党参院議員の古参、山本一太参院予算委員長が「弱すぎる野党は健全な民主主義を阻害する」と民進党に檄を飛ばした。

 山本氏は「総選挙前に、自公に対抗出来る健全な受け皿を作るのが野党最大の責務」とブログで発信。9月1日の民進党代表選挙で、前原誠司氏が代表になっても、枝野幸男氏が代表になっても「新代表にはしっかりと最大野党をまとめてもらいたい」と異例の発信をした。

 衆参ともに圧倒的多数を占める与党勢力の状況が驕りや慢心を生じさせ、多くの国民が反対する中で、テロ等準備罪創設を含む法案にも委員会採決を飛ばす異常な対応が生まれ、法案が成立をみた。

 山本氏は、これらについて、18日のブログで、自公に対抗できる健全な受け皿づくりができれば「初めて自民党の国会議員は死に物狂いで努力する。奢りや慢心なんて入り込む隙は一切、なくなる。国民が疑念を抱く問題に対しても『真摯な説明責任』を果たさせなければ選挙で敗北する(政権から再び転落する)可能性が出て来る」と書き込んだ。

 さらに「ましてや、国民の反対が強かった法案(テロ等準備罪など)を「たった6時間の審議で本会議可決する」などという乱暴なことは出来なくなるに違いない!(苦笑)」とした。

 山本議員は「現実主義に立脚したもう1つの政党(=健全な対抗勢力)が国民に自民党と異なる選択肢を提供する。全ての小選挙区で自民党とその健全な野党の候補者が政策を競い合い、その結果、自公が過半数を獲得して政権を維持する(=安倍長期安定政権を実現する)のが最も望ましい姿だ」としている。

 民進党が政権交代の選択肢になりうる最大野党の責任を果たせるのか、新代表の下での新執行部の役割が与党議員から期待される状況は深刻だ。(編集担当:森高龍二)