議事要旨は提案者の意向に沿って書いた 内閣府

2017年08月17日 18:06

 学校法人加計学園の国家戦略特区制度を使っての獣医学部新設をめぐり、2015年6月5日付国家戦略特区ワーキンググループヒアリング『議事要旨』に「議事内容を公開してよろしいか」との内閣府進行役提案に、愛媛県担当者が「はい」と応じたにもかかわらず、議事内容が公開されなかった問題について、内閣府担当者は経緯を調査している民進党の16日のチーム会合で「2015年6月5日の発言をもとに(今年3月に)公表する時点で公表することの提案者の意向に沿った形で書いた」などと説明した。

 出席した議員から「公文書偽造」「つじつま合わせで、ごまかせばよいという方針なのか」などの指摘があった。

 桜井充チーム座長は「正しく書いていないかもしれない」と指摘したうえで「これは内閣府でやったことなので、この議事要旨を作った人。誰と誰が、いつどこで、どういう形で相談し、それについて誰が関わったのか、次回までちゃんと持ってきて欲しい」と求めた。

 2015年6月5日の会合では加計学園関係者3人が出席し、発言もしていた。しかし、政府側は、加計学園関係者は今治市が説明補助者として連れてきたもので、そこでの発言は公式発言者の発言ではない、などとし『議事要旨』には発言内容どころか、出席したことさえ記録に入れてなかった。(編集担当:森高龍二)