優れたコストパフォーマンスで登場のヤマハ発「PAS ナチュラT」

2012年02月21日 11:00

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ヤマハ発動機が2012年モデル13機種となる「PAS ナチュラT」の販売開始を発表した。今回は、コストパフォーマンスに優れたモデルとして開発。フレームやドライブユニットに加え、メインスイッチも新採用のものを搭載している。

 1993年に世界で初めて開発・販売して以来、年々進化を続けながら電動アシスト自転車市場をけん引してきたヤマハ発動機。そのヤマハ発動機が、2012年モデル13種目となる「PAS ナチュラT」の販売開始を発表した。今回は、コストパフォーマンスに優れたモデルとして開発。フレームやドライブユニットに加え、メインスイッチも新採用のものを搭載し、市場が広がるにつれて多様化するニーズに応えるものとなっている。

 「PAS ナチュラT」の最大の特徴は、バッテリー残量を数字で表示する「デジタルメーター付メインスイッチ」。残量表示が20%までは10%単位で、20%を切ると1%単位で表示されるため、充電が必要なタイミングを的確に把握でき、安心して走行できる。さらに、フレームにはおしゃれなデザインで乗降のしやすさを、ドライブユニットには耐久性と静粛性を、それぞれ上位モデルと同様のものが新たに採用。もちろん、2010年モデルへの初搭載から定評のある「長生きバッテリー」も採用。高耐久で経済的なだけでなく、2011年モデルから実施している製品保証期間の延長もしっかり引き継がれた上で、メーカー希望小売価格が9万円を切っている。

 今年2月3日にはブリヂストンが実用的な機能のほかデザイン性を売りにした2012年モデルを販売開始。3月1日にはパナソニックからクロスバイクスタイルの2012年モデルが発売されるなど、ユーザーにとっての選択肢が益々広がっている。そのような中、ヤマハ発動機の新モデルは、購入時に重視されるカラーリングも多彩なものをラインナップ。上記のような性能面での差別化だけでなく、細部パーツにまでトータルカラーコーディネートを施した車体でファッション性を高め、「PASを色で選ぶ楽しさ」も広げて購買意欲を刺激する。

 年々拡大する電動自転車市場だが、ヤマハ発動機の調べによると、2011年の年間総需要が約42.2万台と、前年比約110%を記録。昨日発表された同社の決算においても、電動アシスト自転車の売り上げは増加している。さらに自転車産業振興協会のデータによると、車種別構成比における電動アシスト自転車のシェアは昨年12月で10%弱と、シティ車と呼ばれる一般車種の約半分程である。今後も同様に市場拡大が続けば、この構成比の逆転は、そう遠くない日に実現するかもしれないと考えられる。