森友、加計「そんな小さな」二階幹事長、本音か

2017年09月20日 06:01

 「行政が歪められた」などの指摘がある中、さきの国会でも、その後の閉会中審査でも学校法人加計学園への獣医学部新設に関する疑惑や学校法人森友学園への国有地8億円値引き問題に対する政府の説明責任が果たされないまま、臨時国会で説明責任を果たすのかとの国民の期待にも外れ、28日の臨時国会召集冒頭に、新閣僚所信表明や代表質問もしないまま衆院解散・総選挙に突入する公算が強まっている。

 そんな中、自民党の二階俊博幹事長は19日の記者会見で、森友学園問題や加計学園疑惑に対し、記者団の問いに「そんな小さな・・」と本音とも受け取れる言葉を発し、すぐ言い直し「我々はそういう問題を隠したりということは考えておりません」と続けた。

 記者団が「野党は今回の解散について、森友・加計問題隠しと批判しているが、幹事長はいかがお考えか」との問いに答えた。自民党HPでは、やり取り部分の「そんな小さな‥」の部分は削除。「そういうことを仰るのは野党の自由でございますから結構ですけれども、我々はそういう問題を隠したりということは考えておりません」と修正を載せている。

 前国会でも相当の時間を費やし真相究明と政府説明の矛盾が浮き彫りになっている問題だけに、自民党幹事長の認識は、国民感覚とズレがありそう。(編集担当:森高龍二)