会社であったら嫌なイベントから見る時代の流れ

2017年10月08日 14:22

画・会社であったら嫌なイベントから見る時代の流れ

本来ならば社員同士の親睦を深め、モチベーションを高めることを目的とした社内イベントだが、その内容によっては逆効果になる可能性もある。

 どんな企業であっても何らかの社内イベントというものがある。たとえば忘年会や懇親会などといったイベントであれば、ほとんどの企業で開催されているのではないだろうか。

 こうした社内イベントを開催する目的は、社員同士の親睦を深め、業務の遂行を円滑にするという点にある。しかし、社内イベントによってはできれば参加したくないというものもあるだろう。

 「転職マガジン」で知られるキャリアインデックスが調査した、「会社であったら嫌なイベントランキング」で1位となったのが「運動会」だ。

 運動会といえば、学生時代にとっては定番のイベントであり主に秋に開催されることが多い。とはいえ、学生ならともかく社会人になってまで運動会に出たいと考える人は少ないことがこのランキングからはわかる。また、それに次いで不人気だったイベントが「ゴルフコンペ」である。ゴルフについてはかつては社会人にとってのマナーとして多くの人がプレイしていた時代もあったが、それも今は昔の話である。3位にランクインしているのは意外にも「社員旅行」である。普段行くことができない場所に旅行に行ける反面、胃一緒に行くメンバーや旅行先によって好みが分かれるということかもしれない。

 これらのイベントで共通するのは、時間と費用がかかるという点である。いずれも業務時間外に行うことになるため、本来ならば休日であるべきタイミングで開催されることから、敬遠される傾向にあるのかもしれない。

 このランキングが興味深いのは、時代の流れというものを如実に反映しているという点である。かつてバブル景気と呼ばれた時代は、社内イベントとして運動会やゴルフコンペというものは決して珍しいイベントではなかった。ゴルフは一種のステイタスシンボルとして高い人気があったし、普段体を動かす機会の少ない人ほど運動会で張り切る姿があった。しかし、これらのイベントは現在ではほとんどの社会人からは敬遠される傾向にある。

 その背景にあるのは、仕事は仕事、休日は休日といった具合に明確な線引きをしたいという考えが大勢を占めているということだろう。何をやってもうまくいったバブルの時代と異なり、今はその当時と同じことをやったとしても成功する可能性は限りなく低い。

 そして、運動会やゴルフコンペといったイベントはそんなバブル当時の残り香が漂っている。

 これらの社内イベントが敬遠されるのは、ただ時間や費用がかさむという理由以外にも、こうした要因が関係しているといえるかもしれない。社員同士の親睦を深めることは組織の活性化につながり、利益拡大にも期待ができるものの、社内イベントが必ずしもその結果につながらない可能性がこのランキングは示唆している。(編集担当:久保田雄城)