野上浩太郎内閣官房副長官は12日の記者会見で、在沖縄米軍基地所属の大型輸送ヘリ「CH53E」が飛行中に機内で火災が発生し、北部訓練場外の民間地に緊急着陸後、機体をほぼ全焼させる事故が起きたことについて「米軍航空機による事故が発生したことは、地元民に大きな不安を与えるもので、大変遺憾だ」とした。
野上官房副長官は「安倍総理から、大変遺憾であり、詳細な情報提供、原因究明、再発防止について米軍側に申し入れること、原因究明と再発防止に防衛省・自衛隊の知見も最大限活用して対応する事などの指示があった」とした。
政府は外務省、防衛省から米国駐日公使らに政府として遺憾の意を伝えるとともに、原因究明、再発防止、安全管理の徹底、詳細な情報提供を求めた、としている。
一方、安全が確認されるまで飛行中止をするよう米側に申し入れるのか、との記者団の問いには「安全性が最大限確保されることは当然のことと考えている」と答えたが、再度の問いにも、飛行中止を申し入れると明確な答弁はしなかった。(編集担当:森高龍二)