ホンダ、ビジネスバイクのロングセラーモデル「スーパーカブ」フルチェンジ

2017年10月20日 06:23

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平成28年排出ガス規制に対応したホンダ「スーパーカブ50」、23.22万円

 ホンダは、ビジネスやパーソナルユースなど、幅広い用途で使われているロングセラーモデル「スーパーカブ50」「スーパーカブ110」と、積載性に優れた大型のフロントバスケットとリアキャリアを標準装備したビジネスモデル「スーパーカブ50 プロ」「スーパーカブ110 プロ」をモデルチェンジした。

 新型の生産拠点を中国から日本の熊本製作所に移管して11月10日に発売する。

 「スーパーカブ50」「スーパーカブ110」は、外観デザインも一新した。レッグシールドからリアフェンダーにつながる滑らかな曲面で構成し、ボディ両サイドに使い勝手をより高める取り外し可能なサイドカバーを採用した。

 また、省エネルギーで長寿命なLEDを丸形のヘッドライトに組み込み、コンパクトなハンドルまわりを実現するなど、伝統的なスタイリングに先進性も兼ね備えた新世代スーパーカブとしてのアイデンティティを表現した。

 「スーパーカブ50 プロ」「スーパーカブ110 プロ」は新聞配達や宅配用途で求められる取り回しの良さと優れた積載性を備えたビジネスモデルとして、「スーパーカブ50」「スーパーカブ110」をベースに開発した。小径14インチタイヤの採用や、大型のフロントバスケットおよびリアキャリアを標準装備するなど、配送業務をはじめとした、さまざまな使用状況に応じたモデルだ。

 ホンダのスーパーカブ・シリーズは、1958年8月に初代モデル「スーパーカブC100」を発売して以来、低燃費や静粛性、信頼・耐久性に優れた4ストロークエンジンを搭載し、乗り降りしやすい低床バックボーンフレームや、クラッチ操作を省いた自動遠心式クラッチの採用などで、幅広い層のユーザーに支持されてきたロングセラーモデルだ。

 パワーユニットには、低フリクション技術を随所に採用した高効率の空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。従来からのタフネス性と低フリクションを追求したピストンおよびシリンダーを採用した。また、新たに交換式オイルフィルターを追加したほか、ドレンボルト部にスクリーンフィルターを配置。オイルレベルゲージは挿入ガイド部を設けた形状に変更するなど、オイル交換時の優れたメンテナンス性を実現している。シフトドラムの回転軸をニードルベアリングで支持することで、より滑らかで軽く、節度のある変速フィーリングを実現したことも新型の特徴だ。もちろん、2段キャタライザー式エキゾーストマフラーの採用などにより、平成28年排出ガス規制に対応している。

 価格は、消費税込み「スーパーカブ50」が23.22万円、「スーパーカブ110」が27.54万円。プロ仕様は税抜きで2万円のアップとなる。(編集担当:吉田恒)