民主党所属の衆議院議員の資金管理団体が議員会館の議員控室を利用して政治資金パーティを開いたとする報道に対し、藤村修官房長官は15日、「事実関係を知らないので」と直接のコメントは避けたが、一般論と前置きし「政治資金パーティや政治資金に関する事項については各政治家や政治団体が国民の批判を招くことのないように法令や関係するルールにのっとり適正な運用、処理を行うこと。常に襟を正して対応することが必要」とした。
藤村官房長官は20年あまりの議員生活の中でこうした例について聞いたことがあるかと問われ「全くないことはないが、今の新しい議員会館では初めて」と述べた。
これは小泉俊明衆議院議員の資金管理団体が告知チラシに「政治資金パーティ」と明記して、2010年に衆議院本館3階控室で講演会形式により「政治資金パーティ」を開いたのをはじめ、衆院議員会館の大会議室などを利用し、専門家らを講師に勉強会を開いて数百万円の利益を得ていたというもの。
小泉議員は「毎月、講師の先生をお招きして開催させて頂いている小規模な勉強会ですが、不注意で議員会館などを使用したことは私の不明の致すところであり、深く反省しております。以前党から指摘を受け、それ以後は使用しておりません。お騒がせしましたこと心からお詫び申し上げます」と自身のホームページで釈明。「私の不明」との表現で「知らなかったこと」を理由にあげるとともに、政治資金パーティでなく「小規模な勉強会」であったとしている。(編集担当:福角忠夫)