ポルシェジャパンは、「第45回東京モーターショー2017」において、アジア地域で初めて3世代目の「ポルシェ・カイエン」を公開した。今や本業のスポーツカーを凌ぐ成功を収め、ポルシェの稼ぎ頭となった新開発のスーパーSUVだ。エクステリアは完璧なキープコンセプト・デザイン。先代との見分けは、旧カイエン・オーナーでもなければ、気が付かないほど。
ただし、中身は大幅に刷新されている。新しいプラットフォームの採用で50kg以上の軽量化に成功。発売時には、新開発された2種類のダウンサイジングエンジンが用意される。ひとつは、「カイエン」に搭載する先代を29kW(40ps)上回る250kW(340ps)の3リッターV6ターボエンジン。そして「カイエンS」搭載の先代を15kW(20ps)上回る320kW(440ps)の2.9 リッターV6ツインターボエンジンは最高速度265km/hにまで押し上げる。オプションのスポーツクロノパッケージを装着すれば、0〜100km/h 加速は5 秒未満となる。
このパワフルなターボエンジンに組み合わせるトランスミッションは、新しい8速ティプトロニックSトランスミッションだ。
この第3世代のカイエンは、初めて前後異径サイズのタイヤを装着し、リアアクスルステアリング、つまり後輪操舵機能を備える。さらに、標準装備となるアクティブ制御の4WDシステム、ポルシェ4D シャシーコントロール、3 チャンバーエアサスペンション、電子制御ロール安定化システムのポルシェダイナミックシャシーコントロールシステム(PDCC)によって、オンロード性能が大きく改善されている。
ボディサイズは、全長4918mm、全幅1983mm、ホイールベースは2895mm。ラゲッジコンパートメントの容量は、先代を100 リッター上回る770 リッターに拡大した。
ポルシェという名に恥じないスポーツ性とツーリングカーに期待される快適性、スーパーSUVとしての高い走破性を持つ新型ポルシェ・カイエン。フルサイズ4シーターとして多彩な性能・機能で世界中のベスト・バイ・ポルシェの座をキープするのか。(編集担当:吉田恒)