証明する努力をしてほしい 長妻氏が総理に要請

2017年11月28日 06:16

 立憲民主党の長妻昭政調会長は27日の衆院予算委員会で森友学園へ国有地が大幅値引きされたことへの国民の疑惑は払拭できていないとし、疑惑払拭のために、安倍晋三総理夫人の昭恵氏の証人喚問や当時の理財局長の佐川宣寿国税庁長官などを国会招致するよう求めた。

 昭恵夫人を巡っては昭恵氏が森友学園開設予定小学校の名誉校長に就任していた時期と国有地売却時期が重なることや昭恵夫人付き政府職員が問題の土地に絡んで財務省に問い合わせを行っていたこと、昭恵夫人から籠池泰典当時の学園理事長に100万円が渡され、校舎建設費に充てられているなどとする発言が籠池氏から出ていることなど、事実関係が極めて不明朗のままになっている。

安倍総理は「(国会招致は)国会でお決めになることだと思う」との答弁に終始。自民総裁としても、昭恵氏の配偶者としても、国会や公の場で発言するよう助言する考えのないことをうかがわせた。昭恵夫人が関与していないことについては総理自らの説明で理解をお願いしたいと求めた。

ただ長妻議員は「総理と昭恵夫人は別人格」とし「疚しいことが何もないのであれば公の場で発言するよう、証明する努力をしてほしい」と総理に要請。安倍総理は「(証人喚問や参考人招致は)国会がお決めになること」と答弁した。(編集担当:森高龍二)