先月22日、エン・ジャパンは「2017年にがんばったこと・できなかったこと」についてのアンケート調査の結果を公表した。この調査はエン・ジャパンの運営するサイト利用者3502名を対象にインターネット経由で9月下旬から10月下旬にかけて実施されたものである。
調査結果によれば、「2017年にがんばったことは何か?」と質問したところ「アルバイト・仕事」と答えた者が52%と最も多く、次いで「人間関係」の30%と続き、「家庭」と答えた者が世代全体で26%、この「家庭」については20代で11%、30代で37%と世代により差があり、30代では「人間関係」の30%より多く第2位につけている。次に「アルバイト探し」と答えた者が20%、「健康・スポーツ」が17%、「趣味」が16%、「資格・スキルの習得」が13%となっている。「恋愛・結婚」と答えた者は11%で、これは20代で22%と高く、世代により大きな差が見られる。次いで「貯蓄」と答えた者が6%と続き、「その他」10%という結果になっている。
一方「2017年にできなかったことは何か?」との質問に対しては、「貯蓄」が46%と飛び抜けて多く、特に30代では49%と約半数が目標としていた貯蓄ができなかったと回答している。この他、「資格・スキルの習得」が25%、「健康・スポーツ」と答えた者が25%、「恋愛・結婚」と答えた者が20%で、これについては20代の者が32%と突出して高くなっている。次いで「趣味」ができなかったと答えた者は19%、「アルバイト・仕事」が19%で、この項目に関しては30代が22%と平均を上回っている。続いて「アルバイト探し」が9%で、20代が5%で30代が10%と世代により差がある。「人間関係」と答えた者は8%、「家庭」と答えた者は6%と続き、「その他」は4%となっている。
「貯蓄」や「資格・スキル」など家計や仕事関連の経済的なイベントで目標を達成できなかった者が多いようだ。貯蓄ができなかった理由について個別のコメントをみると「資格取得のためにバイトの時間がとれなかったため貯蓄ができなかった」、「保育園が見つからず、仕事復帰ができず、貯蓄ができなかった」、「子供の受検や進学、教育費に予想以上の出費が重なった」など、現在一般に社会問題化されている要因を背景に貯蓄が困難になっている状況も示唆されている。(編集担当:久保田雄城)