GKB47 総理も「見た瞬間 違和感」と答弁

2012年02月07日 11:00

 政府が自殺対策強化月間のキャッチフレーズにあげた「GKB47(ゲートキーパーベーシック47)」に対し、石井一参議院予算委員長は6日、自殺という重いテーマへの取り組みに違和感があるとして「再度、名前を検討するよう」要請した。

 松浦大悟議員(民主党)が6日の参議院予算委員会で撤回を求めたことに呼応したもので、野田佳彦総理も「GKB47、見た瞬間、率直に言うと違和感を(持った)感じた」と言い「どおいう形で対応できるのか検討したい」とし、岡田克也副総理も「すでに動き出しているが、委員長からも検討を要請された。政府の中で検討する」とした。

 また、藤村修官房長官も「キャッチフレーズ的なものに違和感を(持った)感じた。指摘を重く受け止めさせて頂く」と答弁。GKB47そのものには「悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて必要な支援につなげ、見守る人というゲートキーパーの意味があり、47都道府県のすべての国民が取り組むという意味が込められていたが、AKB48を意識したのりのキャッチフレーズと受け取る人も多く、GKB47決定時から賛否の声があがっていた。

 質問した松浦議員は自殺対策基本法成立に生前、奔走した故・山本孝史参議院議員の夫人からのメッセージとして「(GKB47は)自殺対策基本法の理念を踏みにじるもの。撤回して頂きたい」との思いも紹介し、見直しを強く求めた。

 自殺者は昨年、14年ぶりに3万1000人を割り込んだものの、警察庁の暫定値で3万584人となり、相変わらず3万人をこえている。(編集担当:福角忠夫)