日産、自動駐車機能を応用した老舗旅館の“おもてなし”を自動化

2018年01月28日 14:32

Nissan_ProPILOT Park RYOKAN

日産が箱根の老舗旅館「一の湯本館」と協働で展開する「ProPILOT Park RYOKAN」、宿泊体験を募集している

 日産自動車は、新型「日産リーフ」に搭載している自動運転駐車機能「プロパイロット・パーキング」の技術を応用したし、旅館のアメニティグッズや備品を整理整頓する「ProPILOT Park RYOKAN」を公開した。

 「プロパイロット・パーキング」は、第2世代の新型「日産リーフ」に搭載する自動駐車技術だ。わずか3つの操作で、駐車に必要なステアリング、アクセル、ブレーキなどの操作を自動制御。駐車スペースにあわせ、後向き駐車、前向き駐車、縦列駐車を選択することができるシステムだ。

 日産は300年以上の歴史を誇る箱根の老舗旅館「一の湯本館」と協力して、このプロパイロット・パーキング機能の利便性を体感できる、自動運転化技術を応用した日本旅館の「おもてなし」を未来型旅館「ProPILOT Park RYOKAN」として公開した。

 このシステム「ProPILOT Park RYOKAN」を使うと、スイッチひとつで旅館の玄関先のスリッパが、自動的に客を迎える位置に整列する。

 また、客室では座布団やテーブル、各種リモコンなども自ら定位置に移動する。客や旅館従業員の手を煩わせず、安全かつ正確に、さまざまなアイテムが空きスペースを検知して戻る様子は、まさに「プロパイロット・パーキング」がもたらす利便性と同じだ。

 詳細は、2月1日から横浜市西区の日産グローバル本社ギャラリーで、今回発表した「ProPILOT Park RYOKAN」のひとつの機能である自動整列「スリッパ」のデモ展示を行なう。同時に、この「ProPILOT Park RYOKAN」旅館への宿泊招待予約を「ひと組2名限定」で開始した。

 「ProPILOT Park RYOKAN」では、「プロパイロット・パーキング」と同様にスイッチ操作で「さまざまな備品」が、自動的に定位置へと移動し、自動的に整理整頓する。玄関、宿泊室などの天井に設置されたセンシングカメラが、スリッパや座布団などの位置を把握し、リアルタイム画像処理技術とソナー情報を組み合わせ、それぞれが進行すべき正しい位置を指定。その情報をもとに、自走機能を持つスリッパ、座布団、テーブル、リモコンなどが空いているスペースへと自ら移動する。

 スイッチ操作だけで、スペースを正しく確認し、向きを切り返し、隣接スリッパにぶつからず動くその様子は、まさに先進の自動駐車機能「プロパイロット・パーキング」を彷彿とさせる。

 日産は今回の発表と併せて「ProPILOT Park RYOKAN」を実際に体験する「宿泊希望者」の受付を開始した。宿泊先は箱根の老舗旅館「一の湯本館」。宿泊日程は、3月24日~3月25日の一泊を予定で、「ProPILOT Park RYOKAN」体験宿泊は「ひと組2名限定」としている。公募方法は自身のTwitterアカウントが必要で、詳細は日産HPを参照のこと。(編集担当:吉田恒)