日産がデトロイトショーでワールドプレミアした3列シートのクロスオーバー「Xmotion」、3rdシートは取り外してルーフボックスに収納できる。2020年に向けたデザインコンセプトの説明があり、次期エクストレイルのスタディモデルか?
日産自動車は「2018年北米自動車ショー」(デトロイトモーターショー)で、次世代SUVのコンセプトカー「Xmotion」(クロスモーション)を世界初公開した。
「Xmotion」は、伝統的な日本の熟練の技と最新のテクノロジーといった異なる価値、時代、次元をつなぐようデザインされた3列シートのSUV。2020年以降の日産ブランドデザインの方向性を示唆するモデルだ。
日産によると「Xmotion」は、ニッサン・インテリジェント・モビリティの、よ堅牢で力強い側面を追求。大胆でパワフル、そしてタフなプロポーションは、現代的な手法で昇華した日本の伝統工芸の要素と鮮やかなコントラストを表現していると説明する。
相対する考え方や性質をそれぞれ明確に表現しつつ、うまく共存させることで、同車は静かでありながらダイナミック、穏やかでありながらエモーショナル、洗練されていながらタフなクルマとして表現した。
「Xmotion」には、Vモーショングリルやブーメラン型ヘッドランプなど、ひと目で日産とわかる、ブランド独自のデザインシグネチャーが採用された。
進化したVモーショングリルは、グリルの幅と奥行きを確保することで、これまで以上に力強さを表現。そのデザインは日本建築からヒントを得たもので、深みのあるカーボンカラーと高い光沢のフィニッシュにより、より印象深いものとなった。
ヘッドランプは鍛造された鋼の剣をモチーフにシャープなラインで構成され、ハイビーム、ロービーム、ターンシグナル、ポジショニングランプなど、すべての機能がユニットに統合されている。
リアコンビランプは、日本の伝統的な木工技術である「組子」のディテールにインスパイアされ、ホログラム技術による視覚の錯覚を利用して見せる手法を採用した。
ボディサイドは革新的なU字型のハイライトが入る面構成をもち、それがフロントフェンダーからリアフェンダーまで滑らかにフローを作り出す様子は非常に彫刻的な雰囲気をあたえています。
長いホイールベースと、クルマの四隅にタイヤを配することで、若くアクティブなユーザーのライフスタイルに対応できる、「4 + 2」シートレイアウトを実現した。3列に並んだ独立性の高い座席は、2組のカップルと子供やペットなどにも最適な空間を提供するように設計されている。
また、補助席を確保するために、「Xmotion」には、収納式の「ルーフトップボックス」が搭載されている。「ルーフトップボックス」はさまざまなバッグやレクリエーションツールを収納するのに十分なフレキシビリティと、走行時の空力性能を両立したデザインとなっている。
日産「Xmotion」、2020年以降の日産ブランドデザインの方向性を示唆するモデルということで、次世代「エクストレイル」を思わせる新世代のクロスオーバーとして注目が集まった。(編集担当:吉田恒)