自衛隊「戦闘ヘリ」墜落 安倍総理が国会で陳謝

2018年02月07日 06:34

 陸上自衛隊の佐賀県目達原駐屯地所属の戦闘ヘリコプターAH-64Dが5日夕、試験飛行中に駐屯地から南西約6キロ地点の神埼市内に墜落し、操縦士一名が死亡、1人が行方不明、また墜落地点の住宅など3棟が火災し、住民一人が軽傷を負った事故で、安倍晋三総理は6日、衆院予算委員会で陳謝した。

 政府は自衛隊保有の全てのヘリコプターの徹底整備点検と事故機と同型機の飛行停止を決めた。また防衛省は陸幕副長を委員長とする航空事故調査委員会を立ち上げ、事故原因の究明に入った。

 安倍総理は「安全を守るべき自衛隊が住民の安全を脅かし、多大な被害を生じさせたことは誠に遺憾。心よりおわび申し上げ、お見舞いを申し上げる」と語った。

 そのうえで「安全確保は最優先課題であり、政府として徹底した原因究明と再発防止に全力をあげる」と述べた。

 野党第1党の立憲民主党・枝野幸男代表は「小学生の軽症の内容は打撲ということで傷跡が残るようなことはなさそうですが、恐ろしい思いをされて精神的なショックが残らないか心配。精神的ケアを含め誠意ある対応を求める。亡くなられた自衛官に哀悼の意を表し、行方不明の方が無事で早く発見されることを祈ります。原因究明・再発防止に行政監視の役割を果たす」とツイッターで発信した。(編集担当:森高龍二)