引責辞任の内閣府副大臣後任に田中元国交副大臣

2018年01月30日 07:02

 普天間基地所属のヘリの相次ぐ事故を受けた日本共産党・志位和夫委員長の国会での質問中に「それで何人死んだんだ」などと論外の野次を飛ばし、総理府副大臣を引責辞任した松本文明議員(自民)の後継に、政府は29日の持ち回り閣議で、田中良生元国土交通副大臣(自民)を就かせることにした。皇居での認証式を経て就任する。

 松本議員は国会への影響を踏まえ、問題発言の翌日に総理に辞表を提出、総理は即日、受理した。

 菅義偉官房長官は「あってはならない発言だと思っている」と29日の記者会見で述べた。後任については「突発の事だったので、経験者の中から内閣府副大臣として対応できる人」を選んだという。

 また、安倍晋三総理はこの日の衆院予算委で、自民党の國場幸之助議員から松本氏の発言は大変遺憾で沖縄県民の心は深く傷つけられたと質したのに答え「辞任したいという申し出があり、受理した。政治家は発言に責任を持ち、有権者から信頼を得られるよう襟を正すべきだ」と答えた。

 また安倍総理は「内閣として、これまで以上に気を引き締めて取り組んでいく。基地負担の軽減へ、できることはすべて行うとの方針のもと、一つ一つ結果を出していきたい」と強調した。(編集担当:森高龍二)