フェラーリ・カリフォルニアTの後継とされるフェラーリ・ポルトフィーノ/Portofino」が日本上陸を果たした。ポルトフィーノは、スポーツ性とエレガンス、そして快適な乗り心地の融合によって、このセグメントに新風を吹き込む4座のスパイダー、グランドツアラーである。
フェラーリが、これまでにないクーペ&スパイダーという多彩な用途性能を備えたこの新型に与えた名前は、イタリアの最も美しい街・海のリゾート地に由来する。美しいリゾート港として有名なポルトフィーノは、世界各国の富裕層から優雅さ、軽快さ、そして抑制のとれた華やかさの代名詞として知られる街。この港から周囲で開催されるアメリカズカップの前哨戦であるヨットレース「ルイ・ヴィトン・カップ」でも有名なリゾートだ。
大型バスなどでは険しい山岳路のためアクセス出来ず、富裕層は自前のヨットやクルーザーで、ポルトフィーノの別荘に出かける。そこのガレージには、この街だけで使うための欧州の高級スポーツカーが収まっている。今回、この新型フェラーリのボディカラーも、その素晴らしい街に敬意を表して、「Rosso Portofino」とネーミングされた。
リトラクタブル・ハードトップ、広いトランク、ゆとりあるコックピット・スペース、さらには小旅行に適した2つのリアシートといった数々のアドバンテージが融合した美しいコンバーチブルである。
ポルトフィーノの新しいシャシーは、カリフォルニアTに比べて大幅な軽量化を実現した。幅広い最新鋭製造技術を導入してボディシェルの全コンポーネントを再設計し、80kgの軽量化の達成しながら、ねじれ剛性も強化した。
ボディサイズは全長×全幅×全高4586×1938×1318mm。搭載するV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力600ps(441kW)/7500rpm、最大トルク760Nm/3000-5250rpmを達成する。トランスミッションは7速デュアルクラッチ式2ペダルで後輪を駆動する。
ハンドル位置は左・右どちらでも選べる。価格は2530.0万円だ。(編集担当:吉田恒)