2018年度予算が28日夜の衆院本会議で自民・公明の賛成多数により可決。参院に送られた。参院で採決できない事態になっても衆院の優越規定から3月中に予算は自然成立する。
新年度予算は総額97兆7128億円。6年連続して過去最大規模を更新している。このうち社会保障費が32兆9732億円と33%を社会保障費が占めている。地方交付税交付金などが15兆⑤150億円。公共事業(5兆9789億円)文教科学(5兆3646億円)防衛(5兆1911億円)がいずれも5兆円台になっている。
特に防衛費は北朝鮮の核・ミサイル開発による安全保障環境の厳しさをあげ、6年連続して増加。新年度では弾道ミサイル防衛に陸上配備型迎撃ミサイル「イージス・アショア」導入へ基本設計費など7億3000万円を計上しているほか、最新戦闘機F35Aに搭載するための長距離巡航ミサイル(射程約500キロメートル)の購入費も盛り込んだ。政府は「専守防衛に徹し、敵基地攻撃能力は有さない」考えを国会で繰り返し答弁している。
97兆円の歳入内訳では税収が59兆790億円となっている。一方、国債発行での調達額は33兆6922億円になる。(編集担当:森高龍二)