自然成立でも年度内成立狙い、今日衆院通過か

2018年03月01日 07:45

 2018年度予算が年度内成立の見通しになった。自民・公明が28日、河村建夫委員長の職権で衆院予算委員会を開き、自民・公明など賛成多数で可決した。同日中に本会議を開いて、衆院を通過させる意向だ。

 この日の予算委員会では立憲民主党の逢坂誠二衆院議員が、河村委員長に対し職権で委員会を開いたことに抗議。「採決しないように強く求める」とけん制した。しかし、年度内成立を図りたい政府・与党は、参院で採決できなくても衆院の優越規定で参院へ送付後30日で自然成立することを利用し、年度内成立を確実にする考えから、強行に委員会で採決に持ち込んだ。野党6党・会派は採決を受けて、河村委員長の解任決議案を衆院に提出している。

 新年度予算は一般会計総額97兆7128億円。特に防衛費は北朝鮮の核・ミサイル問題で安全保障環境が厳しさを増しているなどとし、5兆1911億円と過去最大規模を更新し続けている。(編集担当:森高龍二)