韓国と北朝鮮は２９日の高官級会談で、文在寅（ムン・ジェイン）大統領と金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長による首脳会談を４月２７日に軍事境界線がある板門店の韓国側施設・平和の家で催すことで合意した。聯合ニュースが同日伝えた。
報道によると「議題としては朝鮮半島の非核化や軍事的緊張緩和を含む恒久的な平和の定着、南北関係の発展策などが挙げられるが、制限は設けない方針とされる」としている。
河野太郎外務大臣は南北首脳会談が４月２７日に行われることで合意したことを受けて、どのような議論を期待するかと記者団に問われ「日米韓しっかり連携しながら北朝鮮の非核化、朝鮮半島の非核化に向けて現実的な北朝鮮の行動が生み出されるようなことに南北首脳会談、米朝首脳会談がつながっていくよう国際社会でしっかり連携をしていきたい」と述べた。
日本共産党の志位和夫委員長は２９日、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長と中国の習近平総書記（国家主席）との首脳会談が行われたことを踏まえ、今後予定されている南北首脳会談、米朝首脳会談など、北朝鮮問題の対話による平和的解決を促進する動きとして、歓迎する」との談話を発表した。
志位委員長は談話の中で日本政府に「対話否定論が破たんしたという事実を踏まえ、６カ国協議の共同声明および日朝平壌宣言にもとづいて、いま劇的に進展している対話による平和的解決の流れに積極的にコミットしていくべき」と積極的な関与を要請している。（編集担当：森高龍二）
